抄録
本研究の目的は,チームマネジメントの未活用要因および活用条件を明らかにすることである.そしてこの作業を通して,ケアマネジメント実践におけるチームマネジメント概念の提示を行うものである.研究方法は定性的(質的)研究法である.調査方法はインタビュー法である.分析方法は定性的(質的)コーディングである.分析の結果,「未活用要因」は「介護支援専門員の未成熟なリーダーシップに伴うチームワーク機能の硬直化」,「活用条件」は「相違の認識と立場の共有を基盤とした介護支援専門員主導の行動促進」として明らかにされた.そして,「活用条件」に着目するならば,ケアマネジメント実践におけるチームマネジメント概念の特徴として,(1){相違の認識}{位場の共有}の最重視(2){行動の促進}の中核となる[目標の管理][関係の調整]の強調(3){行動の促進}に向けた{関与の限定}{役割の交替}の継続的な実施を確認することができた.