社会福祉学
Online ISSN : 2424-2608
Print ISSN : 0911-0232
都市部在住高齢者の社会活動に関連する要因の検討 : 地域におけるつながりづくりと社会的孤立の予防に向けて
岡本 秀明
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2012 年 53 巻 3 号 p. 3-17

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抄録
本研究では,高齢者の社会活動に関連する基本属性等,身体,心理,社会・環境的要因を明らかにした.調査対象は,千葉県都市部に在住する高齢者とし,郵送調査を実施した.社会活動を,個人活動,社会参加・奉仕活動,学習活動,仕事の4側面でとらえて,多変量解析により関連要因を検討した結果,居住年数が5年未満の者は,社会参加・奉仕活動への参加に至りにくくなっていた.活動の複数の側面と関連を示した要因は,地域社会への態度,活動情報の認知,親しい友人や仲間の数であった.社会活動の促進に特に重要な要因に関してさらに分析を進め,中年期に地域との関わりがあることなど,その要因を備えた高齢者の特性を明らかにした.高齢者の社会活動を活発にするには,人と人とのつながりが豊かになるような,そして,コミュニティの大切さを分かってもらえるような多面的な検討および取り組みを実施していく必要性が示唆された.
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© 2012 一般社団法人 日本社会福祉学会
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