通所介護職員における職場特性に関する研究 : 性別・雇用形態別の比較検討
2014 年 55 巻 1 号 p. 89-99
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2014 年 55 巻 1 号 p. 89-99
本研究では,介護職員が勤務している事業所の職場特性について,「組織的特性」と「仕事特性」に焦点を当て,性別・雇用形態別(正規・非正規職員)に明らかにすることを目的とした.調査対象は,通所介護に勤務している介護職員60名とし,質問紙調査を実施した.質問項目は,「基本属性」,「組織的特性(利用者中心的介護,集団の雰囲気,指導・情報の伝達,施設長などのリーダーシップ)」,「仕事特性(仕事のコントロール)」などの項目からなる.分析方法は,「組織的特性」と「仕事特性」を従属変数とし,2要因(性別・雇用形態別)の分散分析を行った.その結果,2要因(性別・雇用形態別)に交互作用がみられた.また,「組織的特性(利用者中心的介護)」と「組織的特性(集団の雰囲気)」において,女性では正規職員と非正規職員の得点にあまり差はみられなかったが,男性では正規職員よりも非正規職員の得点が高くなっていた.
