社会福祉学
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実践報告
ソーシャルアクションにおけるプログラム評価の有用性および方法――渋谷スタディクーポン事業へのプログラム評価の実践を通して――
岩田 千亜紀
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2020 年 61 巻 2 号 p. 132-143

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抄録

本稿の目的は,ソーシャルアクションの実践方法としてのプログラム評価の有用性および方法について考察することである.東京都渋谷区で行われた「渋谷スタディクーポン事業」へのプログラム評価の実践事例を取り上げ,ソーシャルアクションにおける展開方法としての,プログラム評価の有用性および方法について考察を行った.その結果,プログラム評価を通じた「プログラム理論の明示化」,「ニーズの明確化」,「プログラム効果の可視化」,「評価結果の提示・共有化」が,本事業の政策化というソーシャルアクションの実現に寄与したと考えられた.以上から,プログラム評価はソーシャルアクションの実践方法として,有用な実践方法である可能性が高いと考えられた.

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© 2020 一般社団法人 日本社会福祉学会
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