2020 年 55 巻 Supplement 号 p. 320_1
秋田県の臓器移植Coは筆者で2代目である。前任のCoの尽力により院内体制整備等の種は蒔かれその芽を筆者がなかなか成長させられず苦慮しているのが現状である。その中でも少しずつではあるが院内体制整備等を進めてきた。1つ目はMSWとの連携である。厚生労働省が示す臓器提供施設の連携体制構築事業における入院時重症患者対応メディエーターにMSWの関与の可能性が示唆されていることから、秋田県MSW協会と秋田県院内臓器移植Coとの合同の研修会を開催した。また、臓器提供におけるMSWの関与のあり方のアンケート調査を実施し、問題を抽出することができた。2つ目は脳神経外科・ICUカンファレンスの出席である。診療科と日頃から顔が見える関係を構築することで、臓器提供事例発生時や普段の相談等円滑に進むことが期待される。3つ目はいのちを考える学習会である。秋田県では、小・中・高・看護学校等に平成26年度から移植医療に関する学習会を実施している。秋田県では移植医療に主眼を置いた学習会ではなく、「いのち」を大切にすることがひいては自分の最期をどう迎えるかということにつながることを主眼に置いている。特に児童に伝えるということは、保護者にも伝わることを意味し、少しずつではあるが確実に移植医療についての普及啓発が見込まれる。これら秋田県における臓器移植Coの院内外の連携と協働について報告する。