2021 年 56 巻 Supplement 号 p. s208
背景:コロナ禍で国際学会での各国との交流が困難となり、2020年4月以降は殆どの移植関連国際学会は延期やWeb開催を選択せざるを得ない状況となった。そのような状況のなか、国際心肺移植学会は2021年4月に全会員70%以上が参加する形でVirtual meetingを行い、We are the world: Building Transplant Program Internationallyと題したシンポジウムを開催した。企画から開催までを通して得た知見を報告する。
報告事項:本シンポジウムは移植先進国ともいえる欧米諸国とアジア・南米など移植新興国のいずれもが直面している臓器提供数の伸び悩みや待機期間の延長といった課題、さらに各々の国ごとが抱えるジレンマを皆で話しあう事が、相互に有益で、新たな視点での課題解決に繫がるのではないかとの期待から企画された。
『Nothing’s Gonna Stop Us Now: Challeges of Growing a Transplant Program』と題した情報提供から始め、インド、中国、東南アジア、韓国、日本、中南米での取り組みを紹介し、移植新興国でプログラム構築指導についての『We are Family: How developed and Developing Nations Can Work Together』と題した発表で幕を閉じた。
各発表者の了承のもと、本シンポジウムでのKey messageを紹介する。