2021 年 56 巻 Supplement 号 p. s207
背景) PHMRが心臓移植後の生存率に与える影響を解析。
方法) 2006年5月-2021年3月の18歳以上の移植141例のうち、ドナー (D)身長不明例を除いた137例が対象。Weight ratio (WR)<-20%のUnder、-20%≦WR<+20%のMatch、WR>+20%のOverで比較。PHMRでも同様に比較。
結果) Under vs Match vs Overで9 vs 95 vs 33例。体重は69.7 vs 60.7 vs 53.0kg (p<0.001)。D体重は51 vs 60 vs 72kg (p<0.001)。±20%でのGroupingでは生存率に有意差なし (図)。PHMR<−20%のUnderは予後不良の傾向 (p=0.212)。
結語) PHMRはWRよりも予後に関連し得る。生命予後の観点からは、ある程度のOversizeは許容され得るが、PHMR<-20%のUndersizeでの移植は慎重になるべき。