移植
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抗ドナー抗体陽性腎移植における免疫グロブリン脱感作治療の実際
海上 耕平古澤 美由紀蓑田 亮八木澤 隆史神澤 太一北島 久視子尾本 和也新田 孝作田邉 一成石田 英樹
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2021 年 56 巻 Supplement 号 p. s358

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抄録

腎移植の普及とともに、夫婦間移植や多次移植などの移植症例も増加しているが、これらのうち抗ドナー特異抗体陽性症例は移植免疫リスクが高く、術後の拒絶反応惹起が懸念される。2019年12月より「抗ドナー抗体陽性腎移植における術前脱感作」が保険収載され、このような移植ハイリスク症例に関しても今後移植施行の増加が予想される。しかし、脱感作プロトコールに関して確立されていない部分も多く、術前および周術期管理や術後拒絶反応などに難渋するケースも少なくない。保険収載後、東京女子医科大学病院では計15例(2021年6月現在)の抗ドナー特異抗体陽性症例に対して免疫グロブリン脱感作治療を行い、腎移植を施行している。当院での生体腎移植脱感作に関してこれまでの経験と併せて報告する。

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