移植
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腎移植レシピエントの移植後外来フォローアップ戦略~東京女子医科大学病院の場合~
海上 耕平尾本 和也古澤 美由紀齋藤 彩香大木 里花子越田 里美山科 咲智岡部 祥木島 佑阪野 太郎北島 久視子平井 敏仁星野 純一高木 敏男石田 英樹
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2023 年 58 巻 Supplement 号 p. s181_2

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抄録

本邦の生体腎移植及び腎臓移植全体の症例数は年々増加し、また、移植腎長期予後も得られるようになり、累積の患者数も増加傾向にある。しかし、その一方で、高齢移植者や移植後長期経過症例など様々なリスクを有することも多くなってきており、このため、様々な移植後合併症に、臨床の現場で遭遇する機会も増えてきている。東京女子医科大学病院は日本における腎移植のハイボリューム施設であり、累積あるいは新規の診療患者数も多く、移植術前、入院診療とその他の診療を円滑に行うためにも外来フォローアップの占める重要性は非常に大きい。また、「医師の働き方改革」などによりワークロードの是正が企図されるなかで、外来診療の充実により入院診療における医療者の負担の軽減が望まれる。今回、東京女子医科大学病院および、おもに外来フォローアップを行っている余丁町クリニックにおける移植後外来戦略を発表する。また、移植後長期経過や高齢移植患者など外来通院困難症例や、透析再導入症例についての外来フォローアップについても述べる。

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