熱帯農業
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暖地型牧草の生産性に関する研究
第3報 とうもろこし (Zea mays L.) に追播したローズグラス (Chloris gayana KUNTH) の出穂特性から見た生産性について
猪ノ坂 正之伊藤 浩司沼口 寛次三角 守
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1977 年 20 巻 4 号 p. 231-235

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抄録

とうもろこし収穫後の夏の粗飼料としてのメヒシバ及びローズグラスの生草収量は両草種の出穂特性と関連があり, とうもろこし畦間での生育中は苗令及び茎数増加の少ないローズグラスに比ベメヒシバの収量は優る.とうもろこし収穫後, 日照制限がなくなると, ローズグラスは次第に盛んな生育を行ない, 刈取り後の再生力を維持するが, メヒシバは生殖生長的傾向が強く, 早く成熟枯死に至りローズグラスに比べ収量が少ない.従って, 収量及び飼料価値の面からもローズグラスをとうもろこし畦間に早播きすることが望ましい.

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© 日本熱帯農業学会
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