1977 年 20 巻 4 号 p. 231-235
とうもろこし収穫後の夏の粗飼料としてのメヒシバ及びローズグラスの生草収量は両草種の出穂特性と関連があり, とうもろこし畦間での生育中は苗令及び茎数増加の少ないローズグラスに比ベメヒシバの収量は優る.とうもろこし収穫後, 日照制限がなくなると, ローズグラスは次第に盛んな生育を行ない, 刈取り後の再生力を維持するが, メヒシバは生殖生長的傾向が強く, 早く成熟枯死に至りローズグラスに比べ収量が少ない.従って, 収量及び飼料価値の面からもローズグラスをとうもろこし畦間に早播きすることが望ましい.