熱帯農業
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バンバラマメ (Voandzeia subterranea Thouars) およびゼオカルパマメ (Kerstingiella geocarpa Harms) の生理生態について
開花に及ぼす日長および温度の影響
西谷 俊昭井之上 準
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1981 年 25 巻 4 号 p. 163-169

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抄録

アフリカ原産の地下結実性のマメ科作物で, 現在, 熱帯で局地的に栽培されているバンバラマメ (Voandzeia subterranea Thouars) とゼオカルパマメ (Kerstiongiella geocarpa Harms) のわが国への導入の可能性を探る目的で, 両作物の開花に及ぼす日長と温度の影響などについて実験した.
その結果, バンバラマメは中性植物で, 北部九州の夏季における栽培は可能であったが, ゼオカルパマメは短日植物で, 播種期にほとんど関係なく, 開花は9月下旬に始まるので, 北部九州においては露地での栽培は不可能であろうと思われた.なお, 子実の成分組成はバンバラマメはハッショウマメに, ゼオカルパマメはインゲンに類似していた.

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© 日本熱帯農業学会
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