熱帯農業
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トウジンビエ二期作での収量構成要素とその遺伝子型×環境交互作用
Agung Dwi Haryanto TOTOK孫 太權吉田 智彦
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1999 年 43 巻 1 号 p. 26-31

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抄録

長稈と短稈の2つのトウジンビエ (Pennisetum typhoideum Rich.) 集団 (G) を二期作栽培し, 栽植密度 (S) と栽培時期 (T) の子実収量や収量構成要素に与える影響や遺伝子型×環境交互作用をみた.栽植密植は草高, 穂重, 子実収量に影響し, 密植で収量は高くなった.春播きでは秋播きより収量, 収量構成要素が高かった.G×S交互作用は一穂重で有意であった.G×T交互作用は草高, 一穂重, 一穂粒重で有意であった.穂数, 穂長, 子実収量のG×S, G×T交互作用は有意でなかった.穂数と穂長は安定した形質であり, 収量構成要素を指標として多収品種を選抜するときの有効な形質であった.トウジンビエは二期作栽培での穀実作物になりうることがわかった.

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