抄録
亜熱帯性果樹であるシロサポテ (Casimiroa edulis Llave & Lex.) をわが国で露地栽培した場合にみられる結実不良と幼果の寒害との関係を明らかにする目的で, 人工気象室と圃場の両方でシロサポテ‘フロリダ’の幼果に寒害を生じる気温を調査した.人工気象室実験では, -3℃に5時間遭遇した場合幼果に重度の寒害がみられた.しかし, 4日間連続して-2℃に遭遇しても寒害はみられなかった.圃場での栽培試験では, 最低気温が-2.5℃以下になった年の収量は皆無であった.シロサポテの露地栽培は冬季の最低気温が-2.0℃以下にならない場所が望ましい.