抄録
各種有機質資材を培地の容水量から 1) 高容水量培地 (>45%v/v) ; やし殻 (CC) , もみ殻くん炭 (RHC) , バガスチャコール (BGC) とピートモスおよび2) 低容水量培地 (<45%v/v) ; もみ殻 (RH) と落花生英くん炭 (PHC) の二つのグループに分け, 容水量の高い培地と低い培地を組み合わせ, CC: RH, CC: PHC, RHC: RH, RHC: PHC, BGC: RH, BGC: PHC, PM: RHおよびPM: PHC, をそれぞれ1: 1の比 (v/v) で均一に混合し, トウガラシおよびキュウリ育苗用培地としての可能性を明らかにするため, 市販の育苗用培養土 (COM) (セル培土: スミリン農産工業株式会社) と比較した.CC: RHおよびCC: PHCで育苗したトウガラシ苗では茎径, 草丈, 葉面積, 地上部および全体の乾物重がその他の有機質資材を混合した培地で育苗した苗と比較して大きくなった.さらに, CCを含む培地でトウガラシ苗では播種後42日目の生育調査ではいずれの測定項目もPMを含む培地およびCOMの値よりも等しいか大きくなった.PHCを含む培地で育苗したキュウリ苗においては, 茎径, 草丈, 葉面積, 地上部および全体の乾物重の値がRHを含む培地で育苗した苗の値よりも大きくなった.キュウリ苗では播種後30日目の生育調査ではCCを含む培地での各値とPMを含む培地での値がほぼ等しくなった.最終的にいずれの苗においても今回の供試培地では外見上の違いは見られなかった.熱帯地域でのコストや利用性を考慮するとCCを含む培地がピートモスの代替培地としてトウガラシおよびキュウリの育苗に効果的であると結論した.