日本禁煙学会雑誌
Online ISSN : 1882-6806
ISSN-L : 1882-6806
原著
脂質異常症と初診時の高い呼気一酸化炭素濃度は、短期的な禁煙失敗に対する予測因子である
北原 良洋吉田 敬古玉 純子奥本 穣荒木 佑亮難波 将史佐々木 啓介中野 喜久雄
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2015 年 10 巻 5 号 p. 79-84

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抄録
【目 的】 禁煙外来に通院する禁煙希望者の基礎疾患が、短期的な禁煙の成否に及ぼす影響を検討した。
【方 法】 当院の禁煙外来を受診した禁煙希望者98名(男性77名、女性21名、平均年齢58.5 ± 1.4歳)を対象とし、短期的な禁煙の成否に対する予測因子を基礎疾患も含めて検討した。
【結 果】 基礎疾患として脂質異常症を有すること、初診時の高い呼気一酸化炭素(CO)濃度が禁煙失敗に対する独立した予測因子であり、5回すべて受診することが禁煙成功に対する独立した予測因子であった。
【考察・結語】 禁煙外来へのアドヒアランスや最終的な受診回数はレトロスペクティブにしか知り得ないが、呼気CO濃度と脂質異常症の有無は初診時に把握が可能な情報である。初診時の呼気CO濃度が高値である、あるいは脂質異常症を有する患者群の禁煙指導においては、禁煙に失敗する可能性が高いことに留意して、より綿密な指導・支援が重要になる。
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© 2015 特定非営利活動法人 日本禁煙学会
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