【目 的】 禁煙外来に携わる医師・看護職の「動機づけ面接」(MI)の学習経験と有用性について検討する。
【方 法】 日本禁煙学会専門指導者・認定指導者のうち無作為抽出した医師・看護職500名に質問紙調査を実施。回答者251名中、MIの研修会等に参加経験がある90名の結果を分析。
【結 果】 半日~1日程度の研修会に参加経験がある者93.3%、コーチング等を受けた経験がある者24.2%、定期的な勉強会に参加している者27.5%であった。MIは禁煙支援に役立っていると答えた者は73.3%、最も役に立っている内容は「チェンジトークへの対応」であった。
【考 察】 対象者の多くは半日~1日程度の研修会参加経験であるが禁煙支援にMIは概ね役立つと感じ、役立つ内容は禁煙への目標指向性を強化するスキルと考えられた。
【結 論】 MIの学習経験は禁煙支援に概ね有用であり、特に目標指向性を強化するスキルの活用が示唆された。