日本禁煙学会雑誌
Online ISSN : 1882-6806
ISSN-L : 1882-6806
原著
歯科衛生士をめざす学生の加熱式タバコを含めた喫煙に対する認識
大矢 幸慧稲垣 幸司増田 麻里犬飼 順子高阪 利美長尾 徹内藤 徹田淵 貴大姜 英大和 浩
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2020 年 15 巻 3 号 p. 62-69

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抄録
【目 的】 歯科衛生士をめざす学生の加熱式タバコを含めた喫煙に対する認識の実態を把握する。
【方 法】 愛知学院大学短期大学部女子学生311名を対象に、2019年4月Web 質問票調査を実施した。
【結 果】 質問票は301名(回収率97%、19.3 ± 1.4歳)から回答を得、喫煙者は、紙巻きタバコ3名(1%)、加熱式タバコ4名(1%)で、うち1名は二重喫煙者であった。また、加熱式タバコの認知度は91%と高かった一方、加熱式タバコの認識8項目すべてを、正しく認識していた者は36名(12%)と低かった。喫煙経験別KTSND中央値は、未経験者と比べ経験者のほうが、受動喫煙有無別では、非曝露群と比べ曝露群のほうが、有意に高くなった。
【考 察】 喫煙状況別KTSND得点は、従来の報告と同様の傾向であった。
【結 論】 将来、禁煙支援を担う歯科衛生士に対して、加熱式タバコを含めた喫煙に関する脱タバコ教育を行うことが重要であると思われた。
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