抄録
【目 的】 禁煙支援を担う歯科衛生士の喫煙に対する認識や禁煙支援の実態を把握する一助として本調査を行った。
【方 法】 愛媛県歯科衛生士会会員女性194名に、無記名による郵送質問票調査を2020年8月~9月に実施した。
【結 果】 解析対象は、124名(63.9%)で、喫煙者はいなかった。受動喫煙の割合は6.3%で、歯周病患者への禁煙支援実施率は53.5%で、患者の喫煙状況把握別に比較すると、把握していない者より喫煙状況を把握している者の方が、禁煙支援を実施していた(p<0.05)。また、加濃式社会的ニコチン依存度調査票(KTSND)得点の中央値は、11.0となり、規準範囲9点以下の者は47名(37.9%)となった。
【結 論】 本研究対象の歯科衛生士に喫煙者はいなかったが、禁煙支援実施率53.5%という低さが明らかになった。したがって、禁煙支援に携わる医療従事者として、歯科衛生士への紙巻タバコや加熱式タバコ喫煙に対する正しい認識の啓発や禁煙支援実践の意識向上および診療環境整備が急務であると考えた。