2024 年 10 巻 1 号 p. B_42-B_49
交通事故発生地点の緯度経度情報を含む交通事故統計原票の一部項目がオープンデータ化され、様々な分析が可能となった。以前から、交通事故多発交差点を特定したうえで、様々な交通安全対策が実施されてきたが、多発交差点の明確な特定方法が定められていなかった。そのため、千葉県警が公表している交差点コードを活用した交通事故多発信号交差点の集計方法、DRM の交差点ノードを活用した方法、交通事故発生地点の位置関係から算出する方法を比較したところ、集計方法によって件数が異なり、その原因を明らかにした。その結果、DRM 交差点ノード方式は最も精度が高いが、正確に算出できない交差点がわずかに存在し、交通事故発生地点の位置関係から多発交差点を算出する方法は、全多発交差点を手作業で確認する必要があるが、正確に算出可能であった。