本研究では、近年における交通性能の経年変化の要因を考察するため、ACC 利用者を対象とした WEB アンケート調査を実施し、ACC 機能の利用実態や、ACC に対する意識の経年的な変化を分析した。分析の結果、現時点における高速道路利用者の ACC 装着率は概ね 3 割程度と想定できること、個人の経年変化として ACC 利用頻度は増加している状況であり、交通状況によって ACC 利用頻度や設定車間距離を変化させていることを明らかにした。また、自身の運転と比べて速度は低く、車間距離は長くなっているという傾向にあり、ACC の普及が近年の交通性能低下要因の 1 つである可能性を考察した。その他、ACC とは関係なしに、加齢に伴い交通性能を低下させる方向に運転挙動が変化していることを明らかにし、高齢ドライバーの割合の増加も交通性能低下要因であることを考察した。
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