2026 年 12 巻 2 号 p. A_187-A_194
近年の交通事故の現状から歩行環境の安全性が求められる中、幅員の狭い生活道路においては歩道のような物理的な歩車分離構造を設置できない場合があり、代替として路側帯を設けることで視覚的な歩車分離を図る例が多い。しかし、道路環境、歩行特性といった要因によって歩行者は路側帯をはみ出す場合があり、この挙動は交通安全上危険なものとして考えられる。そこで本研究では、登下校時の小学生に着目し、ドライブレコーダーによる撮影調査から路側帯歩行中の車道へのはみ出し挙動の実態とその要因について分析した。その結果、横並び歩行人数が多いほどはみ出しが発生しやすいことや登校時と下校時で傾向が異なること、はみ出しをしていた場合でもカラー舗装によってはみ出し幅が抑制されることなどを統計的に示した。