2026 年 12 巻 2 号 p. A_294-A_303
道路は「人中心」への転換が求められ、多様な活動を受入れる空間としての利活用が注目されているが、近年の政策運用では商業活性化に偏った傾向が見られる。本研究は、地域特性に応じた道路運用の実態を明らかにするため、道路交通法に基づき制度化された「歩行者用道路」に着目する。東京都の歩行者用道路を対象に類型化を行い、交通規制関連の公的データを元に構築したGISデータベースを用いて各類型の立地特性を把握した。多様な活動を受け入れる見込みのある道路に注目し、地域での活用に向けた立地条件と課題について3つの視点から整理した。結果、3つの類型に分けられ、そのうちの都心部の住商混在地域に立地し、5時間以上開放される道路類型は、活動受容に資する立地条件を一定程度備える一方、安全性や環境面での課題も示された。