2026 年 12 巻 4 号 p. A_29-A_35
自転車の重大事故率は、単路部などと較べトンネルの内部では非常に高いことが指摘されており、トンネル内での自転車の安全な走行空間の確保に関しては早急に考えていくべき問題である。本研究では、トンネル内での自転車走行においてハンドルライトの効果を検証するため、ハンドルライトの有無の2条件において、プローブ自転車を用いた比較実験を西伊豆町の黄金崎トンネルで行った。具体的にはトンネル内の自動車の自転車追越し時の離隔距離、衝突余裕時間(TTC)などのデータを収集し、分析を行った。その結果、ハンドルライト有りでの走行の方が、追越し時の離隔距離が長くなり、TTCも大きくなった。このことは、ハンドルライトの装着により、自転車と自動車の追突リスクが軽減されることを示唆している。