主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 386-392
本研究は、「平面交差の計画と設計 基礎編」の一時停止交差点の交通容量算出の考え方では考慮されていない、主道路からの左折車両が従道路車両の流入判断に与える影響について分析したものである。 T 字の一時停止交差点において流入判断の実測調査を行い、さらに主道路左折車両が交通容量に及ぼす影響の程度を数値シミュレーションにより解析した。その結果、主道路左折車両が交差点から 30~40m 付近に存在するとき、流入の判断が難しくなるために流入確率が低下することが明らかとなった。さらに、主道路左折車両の影響がない場合と比較して交通容量は最大で 200~300 台/時程度低下し、その影響を交錯交通量係数として考えた場合、0.3~0.5 程度であると推定された。