主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 775-782
近年、少子化に伴う小学校の統廃合や徒歩通学中の交通事故・犯罪の多発を背景として、小学生の通学手段が多様化し、徒歩通学の機会が減少している。徒歩通学は子どもの健全な成長・発達や都市の持続性の観点において重要な役割を担っていることから、多様化する通学手段の実態を把握し、地域の特性に即した通学政策やまちづくりの方向性を検討していく必要がある。そこで本研究では、通学手段の一つとして家族による送迎に着目し、送迎行動と地域特性の関連について人口特性、土地利用・施設特性、交通環境、気象・地形条件の観点から分析した。その結果、送迎行動とこれらの地域特性の間に統計的に有意な関連があることや、居住地の都市的な環境や徒歩通学に要する時間によって傾向が異なることなどを明らかにした。