主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 771-774
本研究では、開発途上国における都市交通計画への携帯端末の GPS 位置情報の応用可能性について検討した。従来のパーソントリップ(PT)調査と比較しつつ、端末 ID 数とゾーン別の発生集中量の比較、位置情報から抽出した端末の移動軌跡、および道路通過端末数と交通量の関係を多面的に分析した。分析対象はラオス・ビエンチャン都であり、2019 年の GPS 位置情報記録および JICA による PT 調査及び交通調査を用いた。端末 ID 数とゾーン OD との相関分析では、PT 調査に近似する精度を得るために必要な端末数の目安を検討した。さらに、個別端末の軌跡追跡により、測位精度やトリップ識別の課題を明らかにした。交通量との比較では、端末数と交通量の相関は一定水準を示すも、時間帯別・地点別のばらつきが大きく、位置情報の限界も確認された。今後、記録密度と精度の高いデータの活用や補完調査との連携により、携帯端末の GPS データによる PT 調査の補完や OD 逆推計への応用が期待される。