主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第42回交通工学研究発表会
回次: 42
開催地: 早稲田大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2022/08/09 - 2022/08/10
p. 479-486
渋滞の疎密波の周期を知ることは、高速道路において提供をしている所要時間情報の精度向上に資する。既往研究では 1 つの渋滞で 1 つの卓越周期を求めて解析したのに対し、本研究では渋滞疎密波の衝撃波(shock wave)1 波毎に周期を判読した。判読には、ETC2.0 プローブ走行履歴の速度を、100m×1 分に集計し、速度の時空間分布図を作成した。判読は、2 つの渋滞の疎密波から 1 渋滞につき上下流の各 2 地点で周期を判読した。判読結果は周期の範囲が 4~25 分であった。周期が変動をする要因は渋滞疎密波の衝撃波である車群が時空間上で時々刻々と変化しているため渋滞疎密波の性状も時空間的に変化するのではないかと推察された。