交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
会議情報

第 42 回 交通工学研究発表会
協調型シミュレータを用いた高齢ドライバに対する左折時自転車錯綜リスクの評価
神林 怜松本 修一櫻井 淳山中 英生吉田 長裕
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 715-720

詳細
抄録

65 歳以上の免許保有者は,2021 年度末には 1900 万人を超え,全免許保有者の 23%以上を占めるようになり,関連する交通事故の割合も高まっている.これら高齢者に対する交通安全対策の構築が急務になっている.本研究では,全方位タイプの協調型シミュレータを用いて,交差点における自動車の左折および自転車の直進時における自転車の車道走行,歩道ショートカット走行,歩道走行に関して,高齢者,若年者での錯綜時の安全性を比較した.その結果,以下のような知見を得ることが出来た.1.最接近距離に関しては,どの走行においても高齢者の方が大きい傾向がみられる.2. 最小 TTC に関しては,若年者の方が小さな値を示すが,安全に感じる割合に関しては,若年者の方が多い.3.CS と DS での不安感を比較すると CS の方が不安に感じる割合が少ない.

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top