主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第43回交通工学研究発表会
回次: 43
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2023/08/08 - 2023/08/09
p. 11-18
自転車の安全対策を検討するにあたって、交通事故のデータからは衝突直前に自転車が歩道と車道どちらを走行してきたか判別できない場合も多い。そこで本研究では、比較的自転車の走行位置が判別しやすい単路部での交通事故に限って分析を行うことで、単路の事故の形状別の事故特性、および自転車の歩道走行、車道走行の事故の特性について検証した。その結果、トンネルや橋での重大事故率の高さとともにその要因と考えられる事項として自動車の速度や路肩の余裕のない道路構造を示し、また自転車通行空間整備による安全性向上の可能性を示した。また左折自動車との事故では歩道より車道の重大事故率が高い様子はみられないことが分かった。一方、右折自動車との場合には、やや車道上の重大事故率が高い様子が見られた。