主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第43回交通工学研究発表会
回次: 43
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2023/08/08 - 2023/08/09
p. 143-147
暫定二車線区間において、ワイヤロープの設置により正面衝突事故の発生件数が激減し、正面衝突事故対策に極めて高い効果を発揮している。一方、ワイヤロープへの接触事故は増加傾向にあり、ワイヤロープやその支柱を目立たせる対策などが行われているが、依然増加している。本研究ではワイヤロープ接触事故の特性を分析し、それを踏まえた新たな対策の提案と、対策の効果を検証することを目的とする。秋田自動車道に設置された車線中央ドットライン、立体路面表示を対象に、利用者意識調査、ビデオ調査を用いた走行位置、速度の分析結果を整理した。新たな対策により、ドライバーの走行位置への意識に影響があることを確認した。さらに、車線中央ドットラインは、設置なしの状態に比べて漫然運転の防止、走行速度の抑制に有効であることを把握した。