高速道路への人等の立入は、高速道路利用者、進入者ともに生命に関わる危険な状況をつくりだすため、道路管理者としては防がなければならない重要な課題である。これまでは外国人旅行者、認知症の老人がフォーカスされていたが、 2020年以降の新型コロナウィルスの影響及び、ナビアプリの普及に伴い、原付の進入が都内を中心に急激に増加した。本文は、こうした原付の進入を防止するため原因を分析したところ、立入禁止看板があるにも関わらずナビアプリの案内を優先し視認されていないことから、原付の目線の高さでも視認でき、少ない投資で効果的と考えられる路面シールをインターチェンジ入口の車道軌跡上に施工することとした。その結果、一時的に効果はあったものの車両による摩耗により劣化消失したこと及び今後の課題を報告するものである。