主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第43回交通工学研究発表会
回次: 43
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2023/08/08 - 2023/08/09
p. 231-237
近年,工事規制区間始端部に正面から進入する事故が急増している.事故の直接原因は運転者の漫然運転であるが,誘発要因の一つとして運転者の先進運転支援システムへの依存が懸念されている.一方で,システムが工事規制区間始端部において期待通りに作動していない可能性も考えられる.そこで,複数メーカーの車両を用いて走行実験を行い,衝突被害軽減ブレーキと交通標識認識の作動条件を確認,比較した.結果,現行の安全太郎に対して衝突被害軽減ブレーキが作動しないことが判明した.また,作動位置にばらつきはあるが,最高速度標識は問題なく認識されること,工事規制区間始端部における標識設置間隔が十分確保されていることが確かめられた.加えて,道路線形によっては標識を進行方向右側路側帯に設置する必要があることも示唆された.