主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第43回交通工学研究発表会
回次: 43
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2023/08/08 - 2023/08/09
p. 225-229
高速道路の老朽化に伴い工事規制が増加する中、工事規制材に接触する事故は増加傾向にある。この要因として、近年普及が進んでいる先進運転支援システムに頼ることで、ドライバーが漫然運転となっていることが想定される。本研究では、高速道路の工事規制材に対する先進運転支援システムの反応について、確認する実験を行った。実験では、5 種類の工事規制材に対して、6 車種を用いて、警報の有無と車両機能による停止を確認した。その結果、通常の工事規制材に反応することとは少なく、矢印板を 4 枚組み合わせた特殊なものに対しては、ブレーキ警告や前方接近警告が発せられたものの、車両停止機能の発動は 1 車種で 1 回のみであり、ADAS 機能による工事規制材への接触回避は期待できないことが明確となった。