主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第43回交通工学研究発表会
回次: 43
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2023/08/08 - 2023/08/09
p. 331-337
北海道では冬期の大雪により道路交通に大きな影響が出る.降雪状況を面的かつリアルタイムに把握する手法として XRAIN の活用が考えられる.一方,道路ネットワークのマクロ的な交通状態を観測する手法として MFD がある.本研究では,最初に地上の降雪状況を把握する方法として XRAIN の有効性を検証した.次に,降雪状況が交通状態に与える影響を示す指標として MFD の適用を試みた.XRAIN による降水強度と地上観測の降雪状況との関係を様々な気象条件で比較した.多くの条件で地上の降雪状況を XRAIN で代替できることがわかった.また,XRAIN 降水強度を降雪状況データとし,そのときの MFD を描画したところ,降雪状況が交通状態に大きく影響することを確認できた.