交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第43回交通工学研究発表会
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第 43 回 交通工学研究発表会
コネクティッドカーデータを用いた本線料金所の円滑性・安全性評価に向けた基礎分析
桑原 昌広中村 俊之和泉 範之
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会議録・要旨集 認証あり

p. 521-527

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抄録

高速道路上に存在する料金所では流出入のために複数のレーン設置されており、交通流の円滑性、安全性を担保し ETC の導入効果が最大限発揮されることが望ましい。一方で、合流車線が隣接する等複雑な構造を持つ料金所運用では、ETC 専用、混在、一般レーンの運用方法によっては、円滑性、安全性の阻害が危惧される。本研究では、車両挙動の把握可能なコネクティッドカーデータの活用可能性の 1 つとして、本線料金所周辺の円滑性・安全性評価に関する分析を行うものである。複雑さが異なる本線料金所を対象とし、料金所前後の速度等の環境によって円滑性が異なること、危険な減速を含むトリップ割合が料金所前で最も高く、料金所後は形状・分合流の存在によって異なることを明らかにし、ターンランプ情報等を加えたコネクティッドデータの活用可能性を示した。

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© 2023 一般社団法人 交通工学研究会
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