抄録
我が国では、お客様への安全・快適な高速道路空間を提供するために、日常の維持修繕工事等に加え、近年では劣化が顕著な橋の架替え工事を進めている。特に集中工事やリニューアル工事は、精度の高い渋滞予測情報が求められており、それらを提供するには渋滞発生メカニズムの把握とそれに基づいた最新データによる適切な交通容量の設定が必要であるが、それらに関する知見は十分ではない。そこで本稿では、都市間高速道路である東名高速道路と中央自動車道で実施した工事車線規制を対象に渋滞発生時交通流率(BDF)及び渋滞中交通流率(QDF)に着目して車線別、規制形態別の交通容量の実態を把握するとともに、トラカンデータによる交通状況分析及び ETC2.0 プローブデータを用いた交通流の分析を行い、渋滞発生メカニズムについて考察した。