抄録
本論文では、沿道商業施設の集分散交通による幹線道路のトラフィック機能低下という課題に対し、米国の幹線道路で広く採用されている施策『A Two-Way Left Turn Lane/双方向左折車線』を取り上げ、わが国の幹線道路にトラフィック機能を回帰させる取り組み方を考察した。まず、現地にて、本施策設置区間における交通観測調査を実施した。次に、この結果整理を通じて、本施策の役割“幹線道路の本線上から沿道商業施設の入出庫車列を取り除く”を確認しつつ、“幹線道路本線上のボトルネック形成”、“後続車による追突リスク”、“無理な左折挙動”、“頻繁な車線変更”、“車線利用率の偏り”の各低減効果を明らかにした。そして、本施策が幹線道路のトラフィック機能保持に寄与していることを述べた。