抄録
我が国では、都市の諸問題を解決するため、多くの都市で LRT 導入が検討されている。LRT 導入は移動手段の提供だけでなく、街なかへの回遊行動が誘発され、中心市街地の活性化に寄与することが期待されている。一方で、従来のアンケート調査などの方法では効果を継続的に把握することは難しい。そこで本研究では、スマートフォン位置情報から富山市の LRT 利用者の行動特性を推定する手法を構築した。特に、COVID-19 をきっかけとした LRT 利用者の行動変容の実態を明らかにした。分析の結果、COVID-19 により LRT の利用者が減少したと同時に、利用者は活動を大きく制限していたことが明らかになった。これにより、スマートフォン位置情報から、LRT 利用者の実態把握を行う有用性を示すことができ、LRT の整備効果推計へ活用できる可能性が示唆された。