交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第44回交通工学研究発表会
会議情報

第 44 回 交通工学研究発表会
軽傷事故と重傷・死亡事故の関係に関する基礎的研究
鈴木 雄奥田 大統加藤 秀樹
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 124-128

詳細
抄録

本研究では、重傷・死亡事故を無くすための交通安全対策の検討のために、ヒヤリハット、軽傷事故、重傷・死亡事故の関係性について基礎的な分析を行った。愛知県豊田市の過去 10 年間(2013 年から 2022 年)の事故データと、2022 年に豊田市で実施したヒヤリハット調査、交差点構造や規制情報、周辺施設配置など多様なデータを組合せ、その特性の把握を行った。過去 10 年間に軽傷事故のみが発生している交差点は、幅員が狭く、信号機や一時停止などが無い交差点であることが明らかとなった。また、事故件数自体も少ないことが示された。今後はより詳細な分析を行うことで、ヒヤリハット、軽傷事故、重傷・死亡事故の関係と、それらの関係のメカニズムを解明することにつなげたい。

著者関連情報
© 一般社団法人 交通工学研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top