主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第44回交通工学研究発表会
回次: 44
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2024/08/07 - 2024/08/08
p. 124-128
本研究では、重傷・死亡事故を無くすための交通安全対策の検討のために、ヒヤリハット、軽傷事故、重傷・死亡事故の関係性について基礎的な分析を行った。愛知県豊田市の過去 10 年間(2013 年から 2022 年)の事故データと、2022 年に豊田市で実施したヒヤリハット調査、交差点構造や規制情報、周辺施設配置など多様なデータを組合せ、その特性の把握を行った。過去 10 年間に軽傷事故のみが発生している交差点は、幅員が狭く、信号機や一時停止などが無い交差点であることが明らかとなった。また、事故件数自体も少ないことが示された。今後はより詳細な分析を行うことで、ヒヤリハット、軽傷事故、重傷・死亡事故の関係と、それらの関係のメカニズムを解明することにつなげたい。