日本の高速道路では、重大事故に繋がる恐れがある逆走を防止するための対策が数多く設置されている。高速道路会社が全国共通の対策として設置した既存対策に加え、世間一般から募集した技術(公募技術)を各地に設置している。この公募技術の中で、道路に設置してドライバーの視覚に訴えて注意喚起を行う 8 種類の技術に対して、それぞれの逆走防止効果の分析を試みた。本研究では、先行研究で構築した評価手法に準じ、VR(バーチャルリアリティ)で再現した 3DCG の逆走運転動画による被験者実験を実施した。234 名の被験者に対し、8 技術の適用場面別に評価を行った。その結果、いずれの場面においても既存対策の逆走防止効果が効果を発揮している結果となった。また、8 技術の中では「プレッシャーウォール」「エアバルーン」「オーロラビジョン」において、既存対策に対する改善効果がやや高い結果となった。