主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第44回交通工学研究発表会
回次: 44
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2024/08/07 - 2024/08/08
p. 384-388
2023 年 7 月に施行された改正道路交通法により、電動キックボード等の普及が大きく進むことが予想されるが、一方で交通事故の増加も懸念されている。2022 年 1 月より,警察庁の交通事故統計データベースでは電動キックボード等の立ち乗り型電動車事故の記録が行われており,本研究ではこれらのデータを活用し、2022~2023 年における立ち乗り型電動車が関与した事故について予備的な統計分析を行った。2023 年 7 月以降、立ち乗り型電動車の事故が急増しており、特に歩行者との事故と単独での転倒事故の増加が顕著であった。原動機付自転車や普通自転車と比べると、立ち乗り型電動車では車両単独事故が多く、その半数以上は夜間に発生していた。また、歩行者との対面事故が多く、それは歩道と中央線のない道路で多く発生していた。