交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第44回交通工学研究発表会
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第 44 回 交通工学研究発表会
自転車専用通行帯におけるカラー舗装の塗装幅の違いによる交通安全上の課題
海老澤 綾一加藤 芳隆中川 誠
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p. 389-394

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抄録

自転車通行空間の整備手法の一つである普通自転車専用通行帯(以下「自転車専用通行帯」という。)における青色の帯状路面表示(以下「カラー舗装」という。)の塗装幅のあり方について、自転車運転者、自動車運転者の立場からのアンケート調査を実施した。調査は、カラー舗装の塗装幅が自転車専用通行帯の全幅を塗装するもの(以下「全幅塗装」という。)と、車線境界線に沿って部分的に塗装するもの(以下「部分塗装」という。)の写真を提示し、通行時の視認性や安心感等について質問した。その結果、自転車運転者、自動車運転者のいずれの立場からも全幅塗装の方が高い評価を得た。また、部分塗装の場合、規制範囲を誤認する利用者があることや、塗装の範囲が自転車の通行位置に影響すること等、部分塗装を新たに実施する際の課題が示唆された。

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