本論文では、沿道商業施設の集分散交通による幹線道路のトラフィック機能低下という課題に対し、米国の大規模ショッピングモール駐車場を取り上げ、その交通処理の実態分析から、沿道に商業施設の立地する幹線道路へトラフィック機能を回帰させる取り組み方を考察した。具体的には、まず、米国の二つの大規模ショッピングモールとその周辺にて、交通観測調査を実施し、両モールが各々、集分散交通をどのように処理し、周辺幹線道路のトラフィック機能をどう担保しているかを整理した。そして、この結果を著者らがこれまで提案してきた「幹線道路アセスメント手法」の中に落とし込み、わが国の商業施設周辺幹線道路の交通容量負荷を軽減し、トラフィック機能向上を図る取り組み方を再提案した。