主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第44回交通工学研究発表会
回次: 44
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2024/08/07 - 2024/08/08
p. 49-54
中央自動車道上り線の 3 車線から 2 車線に減少する上野原インターチェンジ付近では、下流側の小仏トンネルの渋滞とほぼ同時刻に渋滞が発生し、その後、小仏トンネルの渋滞と一体化する。小仏トンネル付近で現在工事中の別線トンネルを含む付加車線設置事業により小仏トンネルの渋滞が大きく削減されると、上野原インターチェンジ付近が主要なボトルネックとなると想定される。そのため、上野原インターチェンジ付近の渋滞発生メカニズムを把握することを目的に、交通実態調査を実施し分析を行った。その結果、渋滞は、車線減少部の下流側にある上り勾配部で発生し、その後、速度回復地点が上流に移動し、車線減少部で定着していることが確認された。さらに、小仏トンネルから延伸する渋滞と一体化することにより、交通容量が低下し、渋滞が悪化していることを把握した。