「令和 6 年能登半島地震」の発生によって,能登半島の多くの道路で道路損壊・道路亀裂,土砂崩れなどが発生し,通行止めの状態となった.道路は,被災者の避難,緊急車両や救援・救助のための車両の円滑な移動を確保するため,その状態の把握及び提供には正確性及び速達性が求められる.本稿では,これまでの大規模災害時における道路状態の把握において課題であった正確性及び速達性について,実際に発生した 2 種類の道路障害をプローブデータで検知できるのか検証し,改善する手法を検討した.本検討では,異常な道路区間を検知することが可能であることを確認したが,道路障害の原因を特定するには至らず,まずはプローブデータを活用した道路危険個所(通行止め区間)の早期検知及びそれを提供するための体制づくりを提案した.