交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第44回交通工学研究発表会
会議情報

第 44 回 交通工学研究発表会
地域主体のバリアフリー調査による道路環境の改善活動に関する考察
西野 竜也小池 実香森田 哲夫湯沢 昭塚田 伸也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 670-675

詳細
抄録

本研究では、地域住民・市民団体等が連携した地域主体による住宅地区の道路のバリアフリー調査を実施し、調査結果をもとに自治体に道路環境の改善を要望した結果を報告する。次に、要望の 1 年後に追跡調査を実施することにより道路環境の改善状況を把握し、地域主体の道路環境の改善活動の効果と課題を検討した。研究の結果、追跡調査後に改善のみられたのは歩道の段差や横断歩道・停止線の不明瞭等の比較的軽微な整備で改善ができる箇所であり、改善のみられなかったのはマウンドアップ形式の歩道の勾配、歩道幅員の改善等のハード整備が必要となる箇所であった。今後の地域主体の活動に向けて、地域住民や市民団体が地区の道路環境の改善に継続して活動すること、市民団体間や地区間で連携して活動することを課題として整理した。

著者関連情報
© 一般社団法人 交通工学研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top