主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第44回交通工学研究発表会
回次: 44
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2024/08/07 - 2024/08/08
p. 670-675
本研究では、地域住民・市民団体等が連携した地域主体による住宅地区の道路のバリアフリー調査を実施し、調査結果をもとに自治体に道路環境の改善を要望した結果を報告する。次に、要望の 1 年後に追跡調査を実施することにより道路環境の改善状況を把握し、地域主体の道路環境の改善活動の効果と課題を検討した。研究の結果、追跡調査後に改善のみられたのは歩道の段差や横断歩道・停止線の不明瞭等の比較的軽微な整備で改善ができる箇所であり、改善のみられなかったのはマウンドアップ形式の歩道の勾配、歩道幅員の改善等のハード整備が必要となる箇所であった。今後の地域主体の活動に向けて、地域住民や市民団体が地区の道路環境の改善に継続して活動すること、市民団体間や地区間で連携して活動することを課題として整理した。