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構造解析、100年ぶりの革新 「結晶スポンジ」で分子構造解析のボトルネックを解消
独立行政法人科学技術振興機構
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2014 年 2014 巻 12 号 p. 3-7

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抄録
私たちの生活は、新しい物質の誕生で便利になってきた。未知の化合物が本当に「新しい物質」かどうかは、分子構造を調べて特定する。構造を推定する分析法は幾つも開発されているが、簡単かつ完璧な手法はない。一番信頼性が高いX線回折法では、これまではきれいな単結晶づくりに苦労していたが、結晶化の手間がかからず、かつ極微量でも簡単に解析ができる「結晶スポンジ法」を東京大学の藤田誠教授らのグループが開発した。結晶学100周年の節目に急浮上した画期的な結晶スポンジ法の特長、開発経緯と今後の展望を聞いた。
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© 2014 独立行政法人科学技術振興機構
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