2018 年 2018 巻 5 号 p. 8-11
地球温暖化防止に向け、航空機の軽量化が大きな課題となっている。ジェットエンジンの材料を金属からセラミックスに替えることができれば、大幅な軽量化が実現するため、二酸化炭素(CO₂)排出量の削減につながる。しかし、セラミックスは、衝撃に弱い。この弱点が実用化を阻んできた。このような中、超高速で亀裂を自己修復する「自己治癒セラミックス」の開発でセラミックスの弱点を克服したのが、横浜国立大学の中尾航教授と物質・材料研究機構(NIMS)の長田俊郎主任研究員のグループだ。