脳卒中
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慢性貧血に対する大量輸血後に発症し,PRES を合併したRCVS の1 例
山本 雄貴垂髪 祐樹山崎 博輝武内 俊明古川 貴大宮崎 由道山本 伸昭和泉 唯信梶 龍兒
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論文ID: 10397

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抄録

症例は40 歳主婦.過多月経による重度の慢性貧血(ヘモグロビン1.1 g/dl)があり,合計20単位の赤血球輸血を受けた.2 週間後に突然の頭痛と全身痙攣を来し搬送された.MRI 所見からPRES(posterior reversible encephalopathy syndrome)を合併したRCVS(reversible cerebral vasoconstriction syndrome)と診断し,保存的治療を行った.経過中に一旦は軽快していた症状および画像所見の再増悪がみられたが,最終的には後遺症を残さずに退院した.慢性貧血患者に輸血を行う際には,合併症としてRCVS やPRES を発症しうることに留意し,頭痛や他の神経症状の出現時にはすみやかにMRI などの検査を行う必要がある.

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© 2016 日本脳卒中学会
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