脳卒中
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非弁膜症性心房細動患者における実臨床での抗凝固療法の有効性と安全性
中島 一夫仲 元司西山 修高濱 充貴西森 栄太樋口 陽
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論文ID: 10604

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抄録

【目的および方法】非弁膜症性心房細動患者を対象にワルファリン(warfarin: Wa)と直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が有効性および安全性イベント発症に及ぼす影響を後ろ向きに検討した.【結果】Wa投与群 359例(年齢 76.7±9.2歳,平均観察期間 3.5年,time in therapeutic range中央値 64.8%)と DOAC投与群 357例(78.1±9.7歳,2.0年,用量基準遵守率 88%)の比較にて, DOAC群の脳卒中/全身性塞栓症(2.3 vs. 3.1/100人年, p<0.001)および頭蓋内出血発症率(0.4 vs. 1.0/100人年, p<0.001)は有意に低率であった.一方,大出血発症率は両群間で差を認めなかった( 2.7 vs. 2.7/100人年,p=0.90).【結論】実臨床にて非弁膜症性心房細動患者における DOACの有効性と安全性は Waに劣っていなかった.

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© 2018 日本脳卒中学会
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